FrontとYoomの連携イメージ
自動化のアイデア

2025-07-25

【Front API】各種アプリとの連携方法から活用事例まで徹底解説。

k.tsukamoto

Frontを使った顧客対応業務において、他ツールへの情報転記や担当者への通知などを手作業で行っていませんか?
こうした作業は時間がかかるだけでなく、入力ミスや共有漏れといったヒューマンエラーの原因にもなりがちです。
これらの課題を解決するにはAPI連携が有効すが、「プログラミングの知識がないと難しそう…」と感じてしまうこともありますよね。

そこで本記事では、Front APIの基本的な知識から、<span class="mark-yellow">プログラミング不要で様々なSaaSと連携させる具体的な方法</span>までを分かりやすくご紹介します!

自動化を活用することで面倒な手作業から解放され、より重要な業務に集中できる環境を整えられますよ。
Frontを使った業務を効率化したい方は、ぜひ最後までご覧ください。

とにかく早くFrontのAPIを利用したい方へ

Yoomには<span class="mark-yellow">Front APIを使った様々なアクションや、業務フローを自動化するためのテンプレート</span>が用意されています。

今すぐ試したい方はこちらから詳細をチェックしてみてください!

Front APIとは

Front APIはFrontと外部アプリ(Google、Microsoft、Salesforce、Notionなど)を繋げてデータの受け渡しを行い、Frontを使った業務フローを自動化できるインターフェースです。
APIはアプリケーション・プログラミング・インタフェース (Application Programming Interface)の略語です。
インターフェースとは簡単に言うと「何か」と「何か」を「繋ぐもの」で、Front APIの場合は「Front」と「外部のアプリ」を繋ぐインターフェースを指します。

また、APIでは大きく分けて以下のような指示を出すことができます。

  • 取得:APIを経由して、データを取得することができます。
  • 追加:APIを経由して、データを追加することができます。
  • 更新:APIを経由して、データを更新することができます。
  • 削除:APIを経由して、データを削除することができます。

Front APIでできること

Front APIでできることをいくつかピックアップしました!

気になる自動化例の「試してみる」をクリックしてアカウント登録するだけで、すぐにFront APIを使った自動化を体験できます。
登録はたったの30秒で完了するので、ぜひ気軽にお試しください!

1. Contactを新規作成する

Front APIのコンタクト作成アクションをフローの中に組み込むことで、Notionなどのデータベースツールで顧客情報が作成された際に、Frontにも自動でコンタクトを追加できます。

これにより、<span class="mark-yellow">手動での情報登録の手間や転記ミスをなくし</span>、最新の顧客情報に基づいた対応が可能になります。

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2. Contactを更新する

Airtableなどのデータベースに保存している顧客情報が更新された際、Front APIのコンタクト更新アクションを利用することで、Front上の情報も自動で最新の状態に保てます。

このフローを活用すれば、<span class="mark-yellow">情報の二重管理や手動更新の手間を省き</span>、常に正確な顧客情報へアクセスできます。

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3. New Conversation Messageが送信されたら自動で起動する

Frontでのメッセージ送信をアクションの起点として利用することで、例えば「顧客から新規メッセージが届いたら即座にSlackの特定チャンネルへ通知する」といったフローを自動化できます。

この仕組みを構築すれば、<span class="mark-yellow">重要な問い合わせへの対応漏れや遅れを防ぎ</span>、チーム全体の対応スピードを向上させることができるでしょう。

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その他にも下記のようなアクションをAPI経由で実行が可能です。

■ フローの中で設定できるアクション(フローボットオペレーション)

  • 連絡先情報を取得する (Retrieve Contact Information)
  • 連絡先を削除する (Delete Contact)
  • 新しいメッセージを送信する (Send New Message)
  • 返信を送信する (Send Reply)
  • メッセージを取得する (Retrieve Message)
  • 返信の下書きを作成する (Create Draft Reply)
  • 会話にコメントを追加する (Add Comment to Conversation)
  • 会話を検索する (Search Conversations)
  • ディスカッションの会話を作成する (Create Discussion Conversation)
  • 受信箱の一覧を取得する (List Inboxes)
  • 会話にタグを追加する (Add Tags to Conversation)
  • 会話にリンクを追加する (Add Links to a Conversation)
  • 会話内のメッセージ一覧を取得する (List Messages in Conversation)
  • 会話の最後のメッセージを取得する (Get Conversation Last Message)
  • メールアドレスで連絡先情報を取得する (Retrieve Contact Information by Email)

■ フローの起点となるアクション(トリガーアクション)

  • 新しいコメントが会話に追加されたら (New Conversation Comment)

Front APIの利用料金と注意点

Front APIは、Frontのすべてのプラン(無料のStarterプランから有料プランまで)で利用可能です。
ただし、プランによってAPIを1分間にリクエストできる回数の上限(レート制限)が異なるため注意が必要です。

  • Starterプラン:1分間に最大50リクエスト
  • Growthプラン:1分間に最大100リクエスト
  • Scaleプラン:1分間に最大200リクエスト

このレート制限は会社単位で適用され、上限を超えたリクエストを行うと一時的にAPIが利用できなくなります。
もし、短時間に大量のデータを処理するような自動化を行いたい場合は、利用しているプランのレート制限を確認しておきましょう。
なお、より高いレート制限が必要な場合は、月額料金でリクエスト上限を引き上げるオプションも用意されています。
※詳細はFrontのサービスサイトをご確認ください。
※2025年07月23日時点の情報です。

実際に連携してみた!

ここではノーコードツールYoomが用意するテンプレートで、実際の設定方法を用いてFront APIを使った具体的な連携方法を紹介していきます!
Yoomを使用してノーコードで設定をしていくので、まだYoomのアカウントをお持ちでない場合は、こちらの登録フォームからアカウントを発行しておきましょう。

[Yoomとは]

Front APIとの連携方法

はじめにFront APIとYoomを連携する方法を紹介します。
この設定は初回のみ必要です。

  1. Yoomにログイン後、ワークスペースのサイドバーから「マイアプリ」を選択。
  2. マイアプリ画面の右側にある「+新規接続」をクリック。
  1. アプリ一覧画面が表示されたら、右上の検索バーでアプリ名(ここではFront)を検索して選択します。
  1. Frontのサインイン画面が表示されます。
    連携させるFrontアカウントでサインインしてください。
    ※ 既にサインイン済みのアカウントがある場合、この画面はスキップされます。
  1. YoomからFrontへのアクセス権限と連携するワークスペースを確認し、「Authorize」をクリック。
  1. 連携が完了し、マイアプリ画面に戻ります。

Frontが追加されていれば、連携は完了です。

今回は先程ご紹介した「Notionでページが作成されたら、FrontにContactを作成する」というフローボットを作成していきます!
作成の流れは大きく分けて以下の通りです。

  • NotionとYoomの連携
  • テンプレートのコピー
  • トリガーとなるデータベースと処理分岐・レコード取得・Contact追加の設定
  • フロー稼働の準備
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※ 事前準備

このフローでの「Notionのページ」とは、Notionデータベースのレコードを指しています。
テスト用のレコードを追加しても問題のないデータベースを事前にご用意ください。

ここでは例として、下図の顧客管理データベースにレコードが追加されたらContactを作成する、という流れで進めていきます。

ステップ1:NotionとYoomの連携

Frontと同様に、Notionのアカウントも連携させていきます。

  1. アプリ一覧画面でNotionを検索して選択。
  1. Notionのログイン画面が表示されます。
    連携させるデータベースに紐づくNotionアカウントでログインしてください。
    ※ 既にログイン済みのアカウントがある場合、この画面はスキップされます。
  1. YoomからNotionへのアクセス権限を確認し、「ページを選択する」をクリック。
    ※ アカウントを変更する場合は、右上のメニューから任意のアカウントを選択してください。
  1. Yoomがアクセスできるページを選択します。
    ※ アカウント連携後に作成したページにはアクセスできないため、新しく作成したページを連携させたい場合には、再度アカウント連携を行ってください。
  1. マイアプリ画面に戻ります。

Notionも追加されていれば、このフローで使用するアプリのマイアプリ登録は完了です。

ステップ2:テンプレートのコピー

Yoomのフローボットテンプレートから使用するテンプレートを選び、「このテンプレートを試す」をクリックすると、テンプレートがコピーされます。
ここでは、冒頭でご紹介したテンプレートを使用するため、以下のバナーの「試してみる」をクリックしてください。

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そうしますと、Yoomのワークスペースにテンプレートがコピーされ、自動化フローの設定画面(フローボット)が開きます。
「OK」をクリックして、フローの設定に進みましょう。

※ 以降、コピーしたフローボットには、プロジェクト一覧の「マイプロジェクト」からアクセスできます。

ステップ3:トリガーとなるデータベースの設定

先ずは、フローの起点となるトリガーアクションを設定していきます。

  1. Notionの「特定のデータベースのページが作成・更新されたら」をクリック。
  1. 「タイトル」は任意の名称に変更できます。
    アクションの内容が分かりやすいタイトルにするとよいでしょう。
  2. 連携アカウントとトリガーアクションを確認し、「次へ」をクリック。
  1. 「トリガーの起動間隔」のプルダウンから任意の間隔を選択。
    トリガーの起動タイミングは「5分・10分・15分・30分・60分」から選択可能です。
    そのプランの最短の起動間隔にすることで、データベースにページが作成された際に、より早くContactを追加できるようになります。
    ※ ご利用プランによって、設定できるトリガーの最短間隔が異なります。
    起動間隔についての詳しい説明は、こちらのヘルプページをご覧ください。
  1. 「データベースID」に事前準備で用意したデータベースのIDを設定。
    データベースIDはNotionのデータベースURLから取得できます。
    詳細は入力欄下の案内やこちらのヘルプページをご確認ください。
  1. 指定したデータベースにテスト用のページを追加。
  1. 「テスト」をクリック。
  2. テストに成功すると、最終更新日時が最も新しいページの情報が「取得した値」に追加されます。
    これらの値は、以降のアクションで変数(フローが稼働する度に変わる値)として使用できるようになります。
    詳しい説明は、こちらのヘルプページをご覧ください。
  1. 取得したURLを開き、テスト用に追加したページであることが確認できたら、ページ下部の「保存する」をクリック。
    トリガーとなる投稿の設定が完了し、フロー画面に戻ります。

ステップ4:分岐条件の設定

このフローはNotionでページが更新された場合にも起動します。
ページが作成された場合にのみ、Contactを作成するように分岐条件を設定していきましょう。
※「分岐する」オペレーションは、ミニプラン以上でご利用いただけます。フリープランで利用するとエラーになってしまうのでご注意ください。
ミニプランなどの有料プランは2週間の無料トライアルが可能です。無料トライアル中は他のプランでは制限されているアプリや機能も自由にお試しいただけますので、ぜひ活用してみてください。

  1. 分岐の「コマンドオペレーション」をクリック。
  1. 適宜「タイトル」を変更。
  1. 「オペレーション」には分岐の対象となる値を取得したオペレーションを設定。
    「アウトプット」には分岐の対象となる値を設定。
    下図の場合はトリガーアクションで取得した「作成日時」の値が分岐対象になります。
  1. 分岐条件に、ページ作成時のみ後続の処理を行うための条件を設定してください。
    このテンプレートではデフォルトで下図の条件(作成日時が最終更新日時と等しい)が設定されているため、変更は必要ありません。
  1. 設定を確認したら、ページ下部の「保存する」をクリック。

ステップ5:作成されたページの取得

それでは分岐先で、ステップ3で取得したオブジェクトIDを用いて、作成されたページの情報を取得しましょう。

  1. Notionの「レコードを取得する(ID検索)」をクリック。
  1. 適宜「タイトル」を変更。
  2. 連携アカウントと実行アクションを確認。
  1. データベースの連携の「データベースID」に、ステップ3でも設定したデータベースIDを設定。
    ※ 必ず同一のデータベースIDを設定してください。
  1. 「次へ」をクリック。
  2. 取得したいレコードの条件として、オブジェクトIDがレコードIDと等しくなるよう設定。
    右側の入力欄をクリックした際に表示されるトリガーアクションのメニューから「オブジェクトID」を選択してください。
    項目をクリックすると、入力欄に{{項目名 取得した値}}という形で追加されます。
  1. 「テスト」をクリック。
  2. テストに成功すると、「取得した値」にトリガーとなったページの詳細情報が追加されます。
  1. ページ下部の「保存する」をクリック。

ステップ6:Contactの作成

では、Notionから取得した顧客情報を用いてFrontにContact(連絡先)を作成しましょう。

  1. Frontの「Create New Contact」をクリック。
  1. 適宜「タイトル」を変更。
  2. 連携アカウントとアクションを確認し、「次へ」をクリック。
  1. 各項目にNotionから取得した値を設定していきましょう。
    入力欄クリック時に表示されるレコード取得メニューから、対応する項目を選択してください。
    項目をクリックすると、入力欄に{{項目名 取得した値}}という形で追加されます。
  1. プルダウンから選択する項目は、取得した値に左右されない固定値となります。
  1. 「Handles」は必須項目です。
    メールアドレスや電話番号、SNSのアカウントIDなど、作成するContactのユニークな情報を設定してください。
  1. 設定を終えたら、「テスト」をクリック。
  2. テストに成功すると、FrontにContactが作成されます。
    ※ 作成されたContactの例
  1. 期待通りのContactであることを確認し、ページ下部の「保存する」をクリック。

ステップ7:フロー稼働の準備

フロー画面に戻り、「全ての設定が完了しました!」と表示されていればフローの設定は完了です。
早速フローを稼働させるのであれば、「トリガーをON」をクリックします。

あとで稼働させる場合は、フロー画面のトリガースイッチをクリックすることで、トリガーをONにできます。

トリガーをONにしたら、実際に動作することを確認しましょう。
Notionの指定したデータベースにページを作成し、その情報をもとにFrontにContactが作成されていれば成功です。

今回のフローボットをベースに、他にも様々な作業の自動化が実現できますよ!
ぜひ、Yoomの便利な機能をお試しください。

Frontを使った便利な自動化例

FrontのAPIを活用することで、受信したメッセージの処理や連絡先管理などを他のアプリと自動連携できるため、チームのコミュニケーションと業務フローを効率化可能です。

たとえば、Frontで受信したコメントやメッセージをトリガーに、GmailやOutlookに通知を送ったり、HubSpot・Microsoft Excel・Google スプレッドシートに自動で情報を追加することができます。
また、GoogleフォームやTally、Slack、Microsoft Teamsなどからの情報をもとに、新たな連絡先(をFrontに自動登録することもできます。

Front APIを活用すれば、受信トレイ業務と各種ビジネスツールを結びつけ、スムーズな情報共有と作業の自動化が実現できるはずです!
反復的な手作業を減らし、チーム全体の対応力を高めたい方におすすめです。

トリガーに使えるテンプレート例

[[186071,186073,186053,186025,186014]]

オペレーションに使えるテンプレート例

[[133658,178713,178725,186049,186040]]

まとめ

FrontのAPI連携を行うことで、<span class="mark-yellow">顧客情報の登録や他ツールとの情報同期といった定型業務が自動化され、手間の削減やヒューマンエラーの防止を実現できます。</span>

担当者がこれらの手作業から解放されることで、本来注力すべき顧客とのコミュニケーションや戦略的な業務に集中できる環境も整うでしょう!

今回ご紹介したような業務自動化はノーコードツール「Yoom」を活用すれば、プログラミングの知識がない方でも直感的な操作で簡単に業務フローを構築できます。
もし自動化に少しでも興味を持っていただけたなら、こちらから無料登録してYoomによる業務効率化を体験してみてください!

この記事を書いた人
k.tsukamoto
システムエンジニアとして4年間勤務。当時は毎日Excelに手入力する勤怠管理や、領収書のデータ化作業に悩まされていたため、Yoomにもっと早く出会いたかったです。まだまだYoomは使い始めたばかりですが、皆様の「自動化できたらいいな」を叶えるための情報をお伝えしていきます!
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