2025/01/29
アプリ同士の連携方法

TrelloとGoogle スプレッドシートを連携して、指定のスケジュールになったらTrelloで課題を取得しGoogle スプレッドシートに追加する方法

s.nakazawa
TrelloとGoogle スプレッドシートの連携イメージ

目次

 

TrelloとGoogle スプレッドシートは、プロジェクトやタスクを管理する上で優秀なツールです。
2つのツールを併用する企業も多いのではないでしょうか。
しかし、複数のツールでタスク管理を行う場合、転記時の人為的ミスや繰り返し作業が発生し、人件費の上昇がツール運用コストを増大させます。
これらの課題は、TrelloとGoogle スプレッドシートを連携することで解決できるでしょう。
その結果、タスク情報の一元管理が可能になり、業務効率の向上や運用コストの削減が期待できます。
本記事では、TrelloとGoogle スプレッドシートをノーコードで連携する方法を紹介します。
専門的な知識がなくても簡単に導入できるため、タスク管理で課題を感じる際は、参考にしてみてください。

こんな方におすすめ

  • TrelloとGoogle スプレッドシートを活用している方
  • TrelloからGoogle スプレッドシートにタスク情報を転記する作業を手間に感じている方
  • TrelloとGoogle スプレッドシートでタスク情報の整合性が取れないことに課題を感じている方
  • TrelloとGoogle スプレッドシートを連携してツール運用コストの削減を図りたい方

それではここから、ノーコードツールYoomを使って、「指定のスケジュールになったら、Trelloで課題を取得しGoogle スプレッドシートに追加する」方法を紹介します。

[Yoomとは]

指定のスケジュールになったら、Trelloで課題を取得しGoogle スプレッドシートに追加する方法

この方法は、Trelloが提供するAPIを利用して登録された課題を受け取り、Google スプレッドシートが提供するAPIを利用して情報を追加することで実現可能です。
なお、指定の時間にフローボットを起動させるため、Yoomのスケジュールトリガーを利用しています。
一般的に実現にはプログラミングの知識が必要ですが、ノーコードツールのYoomを用いることでプログラミング知識がなくても簡単に実現できます。

今回は大きく分けて以下のプロセスで作成していきます。

  • TrelloとGoogle スプレッドシートをマイアプリ登録
  • テンプレートをコピー
  • フローの起点となるYoomのスケジュールトリガーの設定、その後に続くTrelloとGoogle スプレッドシートの設定
  • トリガーボタンをONにして、TrelloとGoogle スプレッドシートの連携動作を確認

Yoomを利用していない方は、こちらから無料登録をしてください。
すでにYoomを利用している方は、ログインしてください。

ステップ1:TrelloとGoogle スプレッドシートをマイアプリ連携

まず、TrelloとGoogle スプレッドシートをYoomに連携するため、マイアプリに登録します。

1.Yoom管理画面の左側で「マイアプリ」を選択し、「+新規接続」をクリックします。

2.続く画面で、TrelloとGoogle スプレッドシートを検索して選択し、次の画面に進みます。

<Trelloの場合>

・アカウント名、アクセストークン、APIキーを入力して「追加」をクリックすると、マイアプリに登録が完了します。
※アクセストークンとAPIキーの取得方法は、こちらのヘルプページで解説しています。

<Google スプレッドシートの場合>

・「Sign in with Google」をクリックして、続く画面で連携するアカウントを選択します。

・アカウントを確認し、「次へ」をクリックします。

・「続行」をクリックすると、マイアプリに登録が完了します。

3.TrelloとGoogle スプレッドシートを連携するためのテンプレートをコピーします。

・下記のリンクを開きます。

・「このテンプレートを試す」をクリックすると、コピーが完了します。

ステップ2:Yoomのスケジュールトリガーの設定

フローの起点となるトリガーアクションを設定します。
このフローではYoomのスケジュールトリガーを利用し、指定のスケジュールになるとトリガーが起動します。

1.Yoom管理画面の「マイプロジェクト」を選択し、「【コピー】指定のスケジュールになったら、Trelloで課題を取得しGoogle スプレッドシートに追加する」をクリックします。
※タイトルは続く画面で任意に変更できます。

2.「スケジュールトリガー 指定したスケジュールになったら」をクリックします。

3.フローボットを起動させるスケジュールを設定して保存します。
※スケジュールトリガーの詳細は、こちらのヘルプページで解説しています。

ステップ3:Trelloの設定

続いて、Trelloからタスク情報を取得する設定を行います。

1.「アプリと連携する ボードのリスト一覧を取得」をクリックします。

2.Trelloと連携するアカウントを確認し、「次へ」をクリックします。
※その他の項目はデフォルトで設定されています。

3.キー、トークン、ボードIDを設定し、テストを行います。
※キーとトークンは、マイアプリ登録時にAPIキーとアクセストークンを作成したこちらのページから取得できます。キーは、「Power-Up 管理者ポータル>作成したワークスペース>APIキー」の順に進むと表示されます。トークンは、APIキーの右側にある解説文の「トークン」をクリックすると表示されます。

4.テストが成功したら保存します。

5.「アプリと連携する 特定のリストのカード一覧を取得」をクリックします。

6.Trelloと連携するアカウントを確認し、「次へ」をクリックします。
※その他の項目はデフォルトで設定されています。

7.キー、トークン、ボードID、リストIDを設定してテストを行います。
※キー、トークン、ボードIDは、先ほどと同様に設定します。
※リストIDは、枠をクリックして表示される「候補」から選択できます。

8.テストが成功したら保存します。

9.「処理繰り返し コマンドオペレーション」をクリックします。
※「同じ処理を繰り返す」オペレーション間の操作は、チームプラン・サクセスプランでのみご利用いただける機能となっております。フリープラン・ミニプランの場合は設定しているフローボットのオペレーションやデータコネクトはエラーとなりますので、ご注意ください。チームプランやサクセスプランなどの有料プランは、2週間の無料トライアルを行うことが可能です。無料トライアル中には制限対象のアプリや機能(オペレーション)を使用することができます。

10.下記画像のように設定して保存します。
※タイトルは任意に設定できます。
※Yoomでは、リスト一覧のカード情報を一度にまとめて取得できないため、繰り返し処理を行い、1つずつ取得します。

11.「アプリと連携する カードの情報を取得」をクリックします。

12.Trelloと連携するアカウントを確認し、「次へ」をクリックします。
※その他の項目はデフォルトで設定されています。

13.キー、トークン、ボードID、カードIDを設定してテストを行います。
※キー、トークン、ボードIDは、これまでと同様に設定します。
※カードIDは、枠をクリックして表示されるアウトプットの「コマンドオペレーション」から設定します。(値は二重括弧で表示されます)これにより、カードごとに変わる内容を動的に反映できます。

14.テストが成功すると、アウトプットにTrelloのカードから取得した情報が表示されます。
問題がなければ保存します。

15.「分岐 コマンドオペレーション」をクリックします。
※分岐はミニプラン以上のプランでご利用いただける機能(オペレーション)となっております。フリープランの場合は設定しているフローボットのオペレーションはエラーとなりますので、ご注意ください。 ミニプランも有料ですが、2週間の無料トライアルを行うことが可能です。無料トライアル中には制限対象のアプリや機能(オペレーション)を使用することができます。

16.分岐条件を下記画像のように設定して保存します。
※タイトルは任意に設定できます。
※この設定は、Google スプレッドシートに追加したTrelloのカードの説明に「※タスク追加済」と追記していることが前提になります。Google スプレッドシートにタスクを追加したことを、異なる箇所や異なる記載でカードに追記している場合、アウトプットや分岐条件を変更してください。

ステップ4:Google スプレッドシートの設定

最後に、Google スプレッドシートにタスクを追加する設定を行います。

1.「データベースを操作する レコードを追加する」をクリックします。

2.Google スプレッドシートと連携するアカウントを確認します。
※その他の項目はデフォルトで設定されています。

3.タスクを追加するGoogle スプレッドシートの情報を設定します。
※スプレッドシートIDとスプレッドシートのタブ名は、枠をクリックして表示される「候補」から設定できます。

※今回は、テスト用に下記のシートを作成したため、テーブル範囲は上記の設定になっています。

4.追加するレコードの値を設定してテストを行います。
※Trelloのカード情報を反映させる項目は、枠をクリックして表示されるアウトプットの「カードの情報を取得」から設定します。(値は二重括弧で表示されます)これにより、タスクごとに変わる内容を動的に反映できます。

5.テストが成功すると、Google スプレッドシートにタスクが追加されます。
問題がなければ保存します。

6.トリガーをONにすると、指定のスケジュールになったら、Trelloからタスクを自動で取得し、Google スプレッドシートに追加されます。

紹介したフローに不明点があれば、こちらのヘルプページを確認してみてください。

TrelloとGoogle スプレッドシートを使ったその他の自動化例

他にもTrelloとGoogle スプレッドシートを使った自動化の例がYoomにはたくさんあるので、いくつか紹介します。

1.Trelloにタスクが作成されたらGoogle スプレッドシートに追加する

Trelloにタスクが作成された際に、Google スプレッドシートに自動追加するテンプレートです。
この連携を利用すれば、タスク反映のタイムラグ防止につながり、情報共有を円滑にすることができるでしょう。

2.Google スプレッドシートで行が追加されたらTrelloにタスクを追加する

Google スプレッドシートにタスクを追加した際に、Trelloに自動追加するテンプレートです。
この連携によりタスクの反映漏れを防止し、管理負担の軽減が期待できます。

3.Trelloにタスクが追加されたらAsanaとGoogle スプレッドシートに追加する

Trelloに追加したタスクを、AsanaとGoogle スプレッドシートに自動追加するテンプレートです。
この連携によりタスクの転記作業を削減し、業務効率の向上が期待できます。

TrelloとGoogle スプレッドシートを連携するメリットと具体例

メリット1:タスクの一元管理による抜け漏れ防止

タスクを複数のツールで管理すると抜け漏れが発生します。
ツール間で情報の整合性が取れないと、タスク対応が漏れてしまう可能性があります。
TrelloとGoogle スプレッドシートを連携すれば、タスクの反映漏れを防止でき、情報の一元管理が可能になるでしょう。
例えば、忙しいメンバーの場合、1つのツールにタスクを追加し、もう1つのツールへの反映を後回しにして、そのまま忘れてしまうことがあります。
この連携を利用すれば、Trelloにタスクを追加すると、指定した時間にGoogle スプレッドシートに自動追加され、正確なタスク管理が可能になるでしょう。

メリット2:タスクの転記作業削減による効率化

タスクを手動で登録するのは大変です。
さらに、転記作業は定型業務になりがちで、繰り返し登録が効率的な業務進行を難しくします。
TrelloとGoogle スプレッドシートを連携すれば、タスク登録が1回で済み、業務効率の向上が期待できます。
例えば、翌日のタスクを2つのツールに登録する際に10分かかる場合、1カ月に20日稼働すると200分になります。
この連携を利用して登録作業が1回で済めば、月あたり約100分の削減を見込むことができ、空いた時間で他の業務に対応できるでしょう。

メリット3:ツール運用コストの削減

タスクを手動登録する作業には、人件費がかかります。
こうした費用も、ツールの利用料以外にかかることで、運用コストの上昇につながります。
TrelloとGoogle スプレッドシートを連携すれば、自動化により人件費を削減でき、ツール運用コストを下げられるでしょう。
例えば、10人のメンバーがタスク登録に毎日10分かかる場合、1カ月に20日稼働すると月に約33時間になります。
時給1,000円で換算すると毎月およそ33,000円、年間で約40万円がツール運用コストに加算されます。
この連携を利用して登録作業を1回にすれば、人件費が約半分になり、年間20万円程の運用コストを削減できるかもしれません。

まとめ

TrelloとGoogle スプレッドシートでタスクを手動登録すると、入力ミスや登録漏れなどの人為的ミスが発生します。
また、繰り返し登録に時間がかかることや、ツールの運用コストの上昇が課題になります。
これらの課題は、2つのツールを連携して、タスクの反映を自動化することで解決できるでしょう。
これにより、タスク情報の一元管理が可能になり、業務の効率化や運用コストの低下が期待できます。
TrelloとGoogle スプレッドシートは、Yoomを使うことでノーコードで簡単に連携できます。
本記事で解説した手順に沿って登録するだけで導入できるので、この機会にタスク管理を自動化してみてください。

この記事を書いた人
s.nakazawa
個人ブログを5年以上運営してきました。 執筆時は、読者様が知りたい情報をわかりやすく解説することを大切にしています。 ブログ運営で学んだライティング経験をもとに、複雑な業務もノーコードで自動化できるYoomの使い方や魅力をわかりやすくご紹介します。
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自動化
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