2024/12/23
アプリ同士の連携方法

チャネルトークとDifyとGoogle Chatを連携して、チャットが開始されたら、回答案をAIで生成しGoogle Chatに通知する方法

k.hieda
チャネルトークとDifyとGoogle Chatの連携イメージ

目次

<span class="mark-yellow">「問い合わせ対応に時間がかかって、お客様を待たせてしまう…」「忙しい中で、チーム内の情報共有がスムーズにいかない…」そんな悩みを抱えていませんか?</span>チャネルトークは、問い合わせ対応を効率化する便利なツールですが、DifyやGoogle Chatと連携することでさらに効果を発揮します。たとえば、チャネルトークで問い合わせが来ると、DifyのAIが瞬時に回答案を生成し、その内容がリアルタイムでチーム全員に共有されます。これにより、お客様を待たせる時間を短縮し、対応スピードやチーム連携の向上を目指せます。この仕組みは従来、プログラミングが必要でしたがノーコードで簡単に実現できるテンプレートを当社が開発しました。この記事では、その設定方法や具体的なメリットをご紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。

こんな方におすすめ

このフローボットは、以下のような方にぴったりです。

  • 顧客対応を効率的に進めたい方
  • 回答内容のクオリティを一定に保ちたい方
  • 初めて自動化に取り組む方
  • 顧客満足度を向上させたい方
  • チーム全体の作業負担を減らしたい方

チャネルトークでチャットが開始されたら、回答案をDifyで生成しGoogle Chatに通知するメリットと具体的な活用シーン3選

カスタマーサポート担当者、オペレーションリーダー、チームマネージャーの視点で、自動化が生むメリットを考察しました。

1.問い合わせ対応のスピードと精度を高める仕組み

この自動化を導入すると、問い合わせ内容をもとにDifyがAIを活用して回答案を生成します。<span class="mark-yellow">担当者は叩き台がある状態から回答作成を進められるため、対応速度が向上すると期待できます。</span>たとえば、よくある問い合わせに対してAIが素早く適切な回答案を提案することで、顧客が回答を待つ時間を短縮できます。スムーズな対応は顧客に「自分の要望がすぐに理解され、解決に向けて動いてもらえた」という安心感や信頼感を与えることに寄与します。結果的に、こうした体験が顧客満足度の向上につながると考えられます。

2.共有情報で対応品質を均一化する

Difyは問い合わせ内容を学習し、一貫性のある回答案を生成することが可能です。この仕組みにより、<span class="mark-yellow">新人担当者でも高い品質を保った対応が期待できます。</span>また、生成された回答案がGoogle Chatを通じてチーム全員に通知されるため、情報共有がスムーズになります。たとえば、交代制のオペレーターでも一貫性のある回答が提供できるため、顧客対応のばらつきが減ります。このように、Difyの学習機能とGoogle Chatを活用することで、対応のクオリティがチーム全体で保たれる仕組みが実現します。

3.情報の集約で意思決定を迅速化

<span class="mark-yellow">問い合わせ内容と回答案がGoogle Chatに集約されることで、チームマネージャーは迅速に状況を把握できます。</span>対応の難易度が高い問い合わせに対して、適切な担当者を割り振る判断がすぐに行えるだけでなく、Google Chat内でチームメンバーとディスカッションを進められます。さらに、やり取りはすべて記録されるため、後から検索して見直しや改善点を確認することが可能です。これにより、判断のスピードだけでなく、長期的な業務改善にも役立つ環境が整います。

ここからは、<span class="mark-yellow">「チャネルトークでチャットが開始されたら、回答案をDifyで生成しGoogle Chatに通知する自動化」の設定方法を、Yoomのフローボットテンプレートを使って解説します。</span>

[Yoomとは]

チャネルトークでチャットが開始されたら、回答案をDifyで生成しGoogle Chatに通知する方法

連携プロセス

  • Yoomへマイアプリ登録(チャネルトークとDifyとGoogle Chat)
  • テンプレートをコピー
  • アプリトリガーの設定とアプリ連携
  • トリガーボタンをオンにし、連携スタート

事前に準備するもの

チャネルトーク

  • チャネルトークのアカウント情報(管理画面の操作を行うため)
  • アクセストークン
    • チャネル設定の左のメニュー一覧から、設定を開き、セキュリティ・開発をクリックします。API管理から『+新しい認証キーを作成』をクリックすると、シークレットキー(アクセストークン)を取得できます。
  • アクセスキー
  • 上記で認証キーを作成したら、アクセスキーも取得できます。

Dify

  • Difyのアカウント情報(管理画面の操作を行うため)
  • アプリ(チャットボット)
  • アクセストークン
    • Difyのアプリから取得します。
    • 作成済みのアプリを開き、左のメニューバーから「監視」を選択。
    • バックエンドとサービスAPI内の「APIキー」をクリックします。
    • 『APIキー』をクリックし、『+新しいシークレットキーを作成』を選択すると、APIシークレットキーが表示されます。こちらがアクセストークンに該当します。もっと詳しく:Difyマイアプリ登録方法と連携するとできること

Google Chat

  • Google ChatとYoomの連携はGoogle Cloud Platformの管理者権限が必要です。そのため、管理者にYoomとGoogle Chatの連携を依頼してください。

ヘルプ:Google Chat(OAuth)のマイアプリ登録方法

ステップ1 マイアプリ連携の設定

ここでは連携するアプリ情報をYoomに登録する設定を行います。Yoomのワークスペースにログインし、マイアプリ画面で+新規接続をクリックします。

Yoomで接続可能なアプリの一覧が表示されます。検索窓から今回連携するアプリを検索し、マイアプリ登録を進めてください。

チャネルトーク

検索結果からアプリ名をクリックします。チャネルトークで取得した値を入力する画面が表示されます。

  • アカウント名
    • 識別しやすい値を入力してください。メールアドレスなど、アカウントが識別できる値にします。
  • アクセストークン
  • アクセスキー
    • 事前に取得した値を入力します。

必須項目を入力し、「追加」ボタンをクリックすると、チャネルトークのマイアプリ登録が完了です。

Dify

検索結果からアプリ名をクリックします。連携に必要な値を入力する画面が表示されます。

  • アカウント名
    • 任意の値を入力してください。メールアドレスなどアカウントの判別ができる値がおすすめです。
  • アクセストークン
    • 事前に取得した値を入力します。

必須項目を入力して追加ボタンをクリックすると、Difyのマイアプリ登録が完了します。

Google Chat

検索結果からGoogle Chat(OAuth)を選択します。

Sign in with Google をクリックし、連携する Google アカウントを選択します。

必要項目にGoogle Cloud Platformで取得した情報を入力し、『追加』をクリックします。

ヘルプ:Google Chat(OAuth)のマイアプリ登録方法

これで、Google Chatのマイアプリ登録が完了します。

ステップ2 Yoomのフローボットテンプレートをマイプロジェクトへコピーする

こちらのバナーをクリックします。

マイプロジェクトにテンプレートがコピーされます。マイプロジェクトは左のメニューバーからアクセスできます。

ステップ3 アプリトリガー「新たに接客チャットが作成されたら」

テンプレートの1つ目の工程をクリックします。

こちらではチャネルトークで発行されたチケット情報を取得する設定をします。

(1/2)連携アカウントとアクションを選択

この項目はすでに初期設定されています。

  • アプリトリガーのタイトル
  • アプリ
  • チャネルトークと連携するアカウント情報
  • トリガーアクション

→次へをクリックします。

(2/3)アプリトリガーのAPI詳細設定

  • Webhookの名前
    • 目的に合わせた任意の値を入力します。例)チャットが開始されたら
  • アクセスキー
    • チャネルトークで取得したアクセスキーを入力します。

(3/3)アプリトリガーのAPI詳細設定

  • Webhookイベント
    • チャネルトークで新しくチャットを開始し、テストをクリックします。

→テストをクリックします。 →成功します。 以下の項目が取得できます。これらはDifyのプロンプト(指示文)に使用します。

→保存するをクリックします。

ステップ4 アプリと連携する「チャットメッセージを送信」

テンプレートの2つ目の工程をクリックします。

こちらではDifyに送信するプロンプト(指示文)の設定を行います。

(1/2)連携アカウントとアクションを選択

こちらは初期設定済みです。

  • アプリトリガーのタイトル
  • アプリ
  • Difyと連携するアカウント情報
  • トリガーアクション

→次へをクリックします。

(2/2)API接続設定

  • query
    • 顧客からのお問い合わせ内容を引用します。
    • 編集欄をクリックすると、チャネルトークで取得したアウトプットが表示されます。事前設定で{{詳細}}のコードが埋め込まれていますが、他のコードを引用したカスタマイズが可能です。

  • user
    • 半角英数字で任意の識別子を設定します。
  • 変数
  • 必須ではありませんが、活用することでプロンプトや通知をより柔軟で効率的に設定できます。例えば「名前」や「日付」など、動的な情報をプロンプトに自動反映できるため、設定の手間を減らしつつ、ユーザーにぴったりの対応が可能になります。

→テストをクリックします。 →成功 Difyの回答案(返答内容)などが取得できます。

→保存するをクリックします。

ステップ5 アプリと連携する「メッセージを送信」

テンプレートの3つ目の工程をクリックします。

こちらではGoogle Chatに通知する定型文の設定を行います。

(1/2)連携アカウントとアクションを選択

こちらは初期設定済みです。

  • アプリトリガーのタイトル
  • アプリ
  • Google Chatと連携するアカウント情報
  • トリガーアクション

→次へをクリックします。

(2/2)API接続設定

  • スペースのリソース名
    • 編集欄をクリックするとプルダウンが開き、連携済みGoogle Chatのスペース名が表示されます。スペース名を選択すると、そのIDが引用されます。
  • メッセージ内容
    • 通知する定型文を作成します。
  • 編集欄をクリックして、前の操作(Difyのチャットメッセージを送信)で取得した値を引用して埋め込めます。実際に届いたチャネルトークの詳細コードを引用して、Difyの回答内容を投稿すると整合性を確認しやすくなりますね。

→テストをクリックします。 →成功 

→保存するをクリックします。今回の工程は以上になります。

ステップ6 アプリトリガーをONにする

全ての工程が設定されると、設定完了のコンプリート画面が表示されます。

トリガーをONにして、テンプレート左上のトグルでフローボットを起動します。

<span class="mark-yellow">プログラミング不要でフローボットの設定が簡単に完了しました。</span>今回使用したテンプレートは、こちらです。

もっと活用!DifyとGoogle Chatを使った自動化3選

DifyとGoogle Chatは、他のアプリとも連携でき、自動化の幅をさらに広げることができます。

1.   HubSpotのお問い合わせ対応を完全自動化

HubSpotでのお問い合わせが発生すると、Difyで自動的に回答を作成し、Google Chatで通知を送ります。この仕組みにより顧客対応のスピードが向上します。

2.    Intercomの新規会話に迅速対応を自動化

Intercomで新しい会話が作成されると、Difyで即座に回答を生成し、Google Chatに通知します。回答案をベースに対応を進められ、迅速な対応が可能になります。

3.  Googleフォームの問い合わせ対応をスピーディーに

Googleフォームでの問い合わせ内容に応じてDifyが回答を生成し、Google Chatに通知します。学習内容から一貫した回答案の生成が可能です。

まとめ

この記事では、チャネルトーク、Dify、Google Chatを連携させた自動化フローの魅力をご紹介しました。DifyのAIが問い合わせ内容をもとに一貫性のある回答案を生成することで、担当者は叩き台からスムーズに回答作成を進められます。さらに、Google Chatを活用した情報共有によって、新人担当者でも高品質な対応が期待できます。さらに、問い合わせ情報が集約されることで、チームマネージャーは迅速に担当を割り振り、ディスカッションの履歴を活用して改善に役立てられます。<span class="mark-yellow">Yoomを使えば、これらの機能をプログラミング不要で簡単に実現できます。</span>このフローボットを導入し、問い合わせ対応をもっと効率的で質の高いものに変えてみませんか?ぜひバナーをクリックして、自動化を始めてみてください。

では、またお会いしましょう!

この記事を書いた人
k.hieda
Webプランナー・ディレクター歴10年目。Web制作会社勤務時代は、クライアントへ改修と運用プランの提案と制作進行がメインでした。現在はパラレルワーカーです。Yoomのコンテンツ事業部でブログの制作、個人事業では企業の外部広報案件を受けています。民泊を始めるのでルーチンワーク効率化の徹底を目指しています!
タグ
チャネルトーク
Dify
Google Chat
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従来のRPAでは単純な繰り返し作業しか自動化できず、その設定作業はとても複雑なものでした。
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