2025/01/27
アプリ同士の連携方法

SalesforceとLINE WORKSを連携して、Salesforceで商談フェーズが締結完了になったらLINE WORKSに通知する方法

s.nakazawa
SalesforceとLINE WORKSの連携イメージ

目次

 

Salesforceは、営業支援ツールとして高い人気があり、業務の効率化を図る際に有効です。
しかし、Salesforceの進捗状況をLINE WORKSで手動通知する作業に手間を感じる担当者は多いのではないでしょうか。
手動通知は、作業に時間がかかり、連絡漏れやタイムラグが課題になります。
これらの課題は、SalesforceとLINE WORKSの連携で通知業務を自動化すれば解決できるでしょう。
その結果、業務効率の向上や進捗状況の管理負担軽減、情報共有の円滑化が期待できます。
本記事では、SalesforceとLINE WORKSをノーコードで連携する方法を紹介するので、参考にしてみてください。

こんな方におすすめ

  • SalesforceとLINE WORKSを利用している方
  • Salesforceで商談フェーズが締結完了した際のLINE WORKSでの通知に課題を感じている方
  • SalesforceとLINE WORKSを連携して業務の効率化や情報共有の円滑化を図りたい方

それではここから、ノーコードツールYoomを使って、「Salesforceで商談フェーズが締結完了になったらLINE WORKSに通知する」方法を紹介します。

[Yoomとは]

Salesforceで商談フェーズが締結完了になったらLINE WORKSに通知する方法

この方法は、Salesforceで商談フェーズが締結完了になったことをSalesforceのAPIを利用して受け取り、LINE WORKSが提供するAPIを用いてトークルームにメッセージを通知することで実現が可能です。
一般的に実現にはプログラミングの知識が必要ですが、ノーコードツールのYoomを用いることでプログラミング知識がなくても簡単に実現できます。

今回は大きく分けて以下のプロセスで作成していきます。

  • SalesforceとLINE WORKSをマイアプリ登録
  • テンプレートをコピー
  • フローの起点となるSalesforceのトリガー設定、その後に続くLINE WORKSの設定
  • トリガーボタンをONにして、SalesforceとLINE WORKSの連携動作を確認

Yoomを利用していない方は、こちらから無料登録をしてください。
すでにYoomを利用している方は、ログインしてください。

ステップ1:SalesforceとLINE WORKSをマイアプリ連携

まず、SalesforceとLINE WORKSをYoomに連携するため、マイアプリに登録します。

1.Yoom管理画面の左側で「マイアプリ」を選択し、「+新規接続」をクリックします。

2.続く画面で、SalesforceとLINE WORKS(API2.0)を検索して選択すると、次の画面に進みます。

<Salesforceの場合>

・ログインすると、マイアプリに登録が完了します。
※Salesforceはチームプラン・サクセスプランでのみご利用いただけるアプリとなっております。フリープラン・ミニプランの場合は設定しているフローボットのオペレーションやデータコネクトはエラーとなりますので、ご注意ください。チームプランやサクセスプランなどの有料プランは、2週間の無料トライアルを行うことが可能です。無料トライアル中には制限対象のアプリを使用することができます。
※他のサービスと連携しているアカウントは使用しないようにご注意ください。

<LINE WORKS(API2.0)の場合>

・クライアントID、クライアントシークレット、スコープを入力し、「追加」をクリックすると、マイアプリに登録が完了します。
※マイアプリ登録の詳しい方法は、こちらのヘルプページで解説しています。

ステップ2:テンプレートのコピー

SalesforceとLINE WORKSを連携するためのテンプレートをコピーします。

1.下記のリンクを開きます。

2.「このテンプレートを試す」をクリックすると、コピーが完了します。

ステップ3:トリガーとなるSalesforceの設定

フローの起点となるトリガーアクションを設定します。
このフローではSalesforceの商談オブジェクトでレコードが更新または作成されるとトリガーが起動します。

1.Yoom管理画面の「マイプロジェクト」を選択し、「【コピー】Salesforceで商談フェーズが締結完了になったらLINE WORKSに通知する」をクリックします。
※テンプレートのタイトルは次の画面で任意に変更できます。

2.「アプリトリガー 商談オブジェクトにレコードが登録または更新されたら」をクリックします。

3.Salesforceと連携するアカウントを確認し、「次へ」をクリックします。
※その他の項目はデフォルトで設定されています。

4.トリガーの起動間隔とマイドメインURLを設定し、テストを行います。
※トリガーの起動間隔は5分、10分、15分、30分、60分が用意されており、プランによって選択できる時間が変わります。選択した間隔ごとに一度、アプリ上でトリガーとなるアクションを確認し、実行された場合にフローボットが起動します。LINE WORKSにすぐ通知したいときは、短い間隔の設定がおすすめです。

5.テストが成功すると、アウトプットにSalesforceから取得した情報が表示されます。
問題がなければ保存します。

6.「分岐 コマンドオペレーション」をクリックします。
※分岐はミニプラン以上のプランでご利用いただける機能(オペレーション)となっております。フリープランの場合は設定しているフローボットのオペレーションはエラーとなりますので、ご注意ください。 ミニプランも有料ですが、2週間の無料トライアルを行うことが可能です。無料トライアル中には制限対象のアプリや機能(オペレーション)を使用することができます。

7.分岐対象のアウトプットと分岐条件を下記のように設定して保存します。
この設定により、商談フェーズが締結完了になった場合のみ、LINE WORKSに通知されます。
※タイトルは、任意に設定できます。

ステップ4:LINE WORKSの設定

最後に、LINE WORKSで通知する設定を行います。

1.「アプリと連携する LINE WORKSに通知する」をクリックします。

2.LINE WORKSと連携するアカウントを確認し、「次へ」をクリックします。
※その他の項目はデフォルトで設定されています。

3.ボットID、トークルームID、メッセージを設定し、テストを行います。
※ボットIDは、枠をクリックして表示される「候補」から設定できます。ボットは、Developer Consoleで作成できます。作成方法は、こちらのヘルプページの後半で解説しています。
※メッセージは、定型文を直接入力できます。Salesforceの内容を反映させる場合は、枠をクリックして表示されるアウトプットの「商談オブジェクトにレコードが登録または更新されたら」から設定します。(値は二重括弧で表示されます)これにより、内容を動的に反映できます。

4.テストが成功すると、LINE WORKSにメッセージが通知されます。
問題がなければ保存します。

5.トリガーをONにすると、Salesforceで商談フェーズが締結完了になるたび、LINE WORKSに自動通知されます。

紹介したフローに不明点があれば、こちらのヘルプページを確認してみてください。

SalesforceとLINE WORKSを使ったその他の自動化例

他にもSalesforceとLINE WORKSを使った自動化の例がYoomにはたくさんあるので、いくつか紹介します。

1.Salesforceに新規リードが登録されたらLINE WORKSに通知する

Salesforceに新規リードを登録するたびにLINE WORKSに通知する作業は手間です。
このテンプレートを使うことで通知を自動化し、業務効率の向上を期待できます。

2.毎日Salesforceのレポートを取得してLINE WORKSに通知する

Salesforceのレポートを毎日手動でLINE WORKSに通知する作業は、定型業務になりがちです。
このテンプレートを使えば、レポートを自動で通知し、情報共有の手間を削減できます。

3.LINE WORKSでメッセージが投稿されたらSalesforceに活動履歴を登録する

LINE WORKSのメッセージを手動でSalesforceの活動履歴に登録する際、抜け漏れが発生する場合があります。
このテンプレートを利用すれば、LINE WORKSのメッセージをSalesforceに自動追加でき、登録時の人為的エラーを削減できます。

SalesforceとLINE WORKSを連携するメリットと具体例

メリット1:管理職への連絡漏れ防止

手動による作業にはミスが発生するリスクが伴います。
Salesforceの商談フェーズが締結完了になったことを手動で通知する場合、管理職への連絡が漏れることで余計な確認作業が発生してしまいます。
SalesforceとLINE WORKSを連携すれば、商談フェーズが締結完了になると、自動でメッセージを送れるため、管理職への報告漏れを防止できます。
例えば、複数の顧客を抱える営業メンバーは、業務に追われることで上司への報告が後回しになり、そのまま忘れてしまうこともあるでしょう。
この連携を利用すれば、担当者の報告漏れを防止できるだけでなく、上司の進捗管理の負担も軽減できます。

メリット2:手動作業の削減

Salesforceの商談フェーズが締結完了になったことを連絡する業務は、定型業務になりがちです。
手動で対応する場合は、手間と時間がかかり、他の生産性の高い業務を進められません。
SalesforceとLINE WORKSを連携すれば、手動の通知作業を削減し、業務の効率化が期待できます。
例えば、営業以外の業務も担当するメンバーにとって、締結完了を連絡する定型業務は迅速な業務進行を妨げます。
この連携を利用して通知を自動化すれば、空いた時間で他の仕事に対応でき、業務効率が向上するでしょう。

メリット3:情報共有の円滑化

商談フェーズの締結完了にあわせて他のメンバーが業務を開始する場合、円滑な情報共有が求められます。
タイムラグが生じると、関連メンバーの業務を妨げてしまいます。
SalesforceとLINE WORKSの連携により通知が自動化されれば、メンバー間の情報共有をスムーズに行えるでしょう。
例えば、コンサルタント企業のように営業チームが商談の締結完了を報告したらサポートチームが顧客と協力して業務を進める場合、連絡が遅れることで迅速な顧客対応が難しくなります。
SalesforceとLINE WORKSの連携を導入すれば、円滑に情報が共有されることで、迅速に顧客対応ができるでしょう。

まとめ

Salesforceで商談フェーズが締結完了になった際に、LINE WORKSで手動通知する作業は、手間と時間がかかります。
さらに、通知漏れやタイムラグのリスクがあります。
これらの課題は、SalesforceとLINE WORKSを連携することで解決できるでしょう。
その結果、進捗管理の負担軽減や業務効率化、そして情報共有の円滑化が期待できます。
SalesforceとLINE WORKSの連携は、Yoomを利用することでノーコードで簡単に実現できます。
本記事で解説した手順に沿って設定するだけで導入できるので、この機会に手動による通知プロセスを自動化してみてください。

この記事を書いた人
s.nakazawa
個人ブログを5年以上運営してきました。 執筆時は、読者様が知りたい情報をわかりやすく解説することを大切にしています。 ブログ運営で学んだライティング経験をもとに、複雑な業務もノーコードで自動化できるYoomの使い方や魅力をわかりやすくご紹介します。
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