2024/12/13
アプリ同士の連携方法

ZendeskとDifyとSlackを連携して、チケットが作成されたら、AIで回答を生成して結果をSlackに送信する方法

k.hieda
ZendeskとDifyとSlackの連携イメージ

目次

<span class="mark-yellow">「問い合わせ対応がもっと早く、しかも手間なく進んだらいいのになぁ」と思ったことはありませんか?</span>Zendeskを使えば、顧客対応が直感的でスムーズになりますが、さらにAIを活用して自動化することで、質とスピードを大きく向上させることが可能です。
この自動化フローでは、Zendeskのチケットが作成されるとDifyがAIを使って最適な回答案を生成し、それをSlackに通知します。従来、こうした連携にはプログラミングが必要でしたが、当社の提供するノーコード対応のフローボットテンプレートで簡単に実現できます。本記事では、プログラミング不要で設定する方法と、この自動化がもたらす具体的なメリットをご紹介します。

こんな方におすすめ

このフローボットは、次のようなお悩みを抱える方に特におすすめです。

  • 日々、多数の顧客問い合わせに対応し、手が回らなくなっている方
  • 問い合わせ内容が複雑化し、迅速な対応が難しいと感じている方
  • チーム内で経験やスキルに差があり、対応品質のばらつきに課題を抱えている方
  • 顧客対応のスピードと正確さを向上させたいと考えている方
  • 作業の効率を高めつつ、リソースを有効活用したい方

Zendeskでレコードが登録されたらSlackに通知するメリットと具体的な活用シーン3選

カスタマーサポート担当者、新人スタッフ、そしてサポートチームリーダーが、この自動化を活用することで得られる具体的なメリットを考察します。

1. 迅速な顧客対応で満足度アップ

<span class="mark-yellow">Zendeskのチケット作成後にDifyが回答案を生成し、Slackに通知することで、問い合わせ対応時間を大幅に短縮し、顧客満足度の向上につながります。</span>
例えば、繁忙期に問い合わせが殺到しても、Difyがチケットの内容をすぐに分析して最適な回答案を提案します。担当者は生成された回答案を確認して送信するだけで済むため、対応の遅延リスクを軽減します。また、優先度の高いチケットにはすぐに対応できる仕組みも整うため、顧客が感じる不安や不満を解消する効果が期待されます。この効率化は、顧客との信頼関係を深めます。

2. AIで安定した回答品質を実現

Difyは過去の問い合わせデータを活用し、適切で一貫性のある回答案を作成します。<span class="mark-yellow">経験値が浅いスタッフでも、品質の高い対応が可能になります。</span>
入社して間もない新人スタッフが技術的に複雑な質問を受けた場合、従来は上司や同僚に助けを求める必要がありました。しかし、このフローでは、Difyが自動生成する回答案を基に対応できるため、スムーズに処理が進められます。例えば、「製品の互換性」や「設定手順」など専門性が求められる内容に対しても、AIが過去の事例を参考に最適な案を提示します。この仕組みにより、対応の質が均一化されチーム全体の負担軽減にも寄与します。

3. Slackでチームの連携を強化

<span class="mark-yellow">Slackですぐに回答案を共有することで、チーム全体の状況把握が容易になり、効率的なリソース配分が可能になります。</span>
例えば、ある担当者が複数の問い合わせを処理している最中に、別の優先度の高いチケットが発生した場合、Slackに通知される回答案を他のチームメンバーが確認し、代わりに対応することが可能です。また、各メンバーがどのチケットに取り組んでいるかをSlackで共有すれば、進捗状況を全員が把握できます。このようにチーム全体が連携することで、対応漏れやタスクの重複を防ぎながら、顧客にとっての満足度をさらに高める体制が構築されます。

ここからは、【Zendeskでチケットが作成されたら、Difyで問い合わせの回答生成してSlackに投稿する】プログラミングなしで構築するフローの手順を解説します。

[Yoomとは]

Zendeskでチケットが作成されたら、回答内容をDifyで作成してSlackに通知するフローの作り方

Yoomの定期起動トリガー機能を活用して、ZendeskのAPIから最新のチケット情報を取得し、Difyへ指示を送ります。生成された回答結果はSlackのAPIを通じて通知されます。この仕組みにより、問い合わせ情報の取得から回答通知までがスムーズに進みます。一般的に実現にはプログラミングの知識が必要ですが、ノーコードツールのYoomを用いることでプログラミング知識がなくても簡単に実現できます。

連携プロセス

  • Yoomへマイアプリ登録(ZendeskとDifyとSlack)
  • テンプレートをコピー
  • アプリトリガーの設定とアプリ連携
  • トリガーボタンをオンにし、連携スタート

※有料プランでは、2週間の無料トライアルが利用可能です。期間中は、無料プランでは利用制限があるアプリや、AI機能(オペレーション)もご利用いただけます。

事前に準備するもの

Zendesk

  • Zendeskのアカウント情報(管理画面の操作を行うため)
  • サブドメイン
    • URLの.zendesk.comより前の値がサブドメインです。
  • APIトークン
  • Zendeskのグローバルメニュー内の「管理センター」を開いてください。
  • 左のメニューバーから「アプリおよびインテグレーション」をプルダウンし、API直下の「conversations API」を選択します。次に右上の「APIキーを作成」をクリックします。
  • 新規キーを作成画面が表示されます。
  • 名前に任意の値を入力し、「次へ」をクリックすると、各キーが生成されて表示されます。

Dify

  • Difyのアカウント情報(管理画面の操作を行うため)
  • アプリ(チャットボット)
  • アクセストークン
    • Difyのアプリから取得します。
    • 作成済みのアプリを開き、左のメニューバーから「監視」を選択。
    • バックエンドとサービスAPIの「APIキー」をクリックします。
    • APIシークレットキーのポップアップ内から、「+新しいシークレットキーを作成」を選ぶとAPIシークレットキーが表示されます。こちらがアクセストークンに該当します。もっと詳しく:Difyマイアプリ登録方法と連携するとできること

Slack

  • 通知するワークスペースのURL
  • 投稿するチャンネル
    • 管理者への承認が必要な場合もありますので、事前に確認を行ってください。

ヘルプ:Slackのマイアプリ登録方法の詳細

Slack公式:ワークスペースの管理

ステップ1 マイアプリ連携の設定

連携するアプリ情報をYoomに登録します。Yoomのワークスペースにログインし、マイアプリ画面で+新規接続をクリックします。

Yoomで接続可能なアプリ一覧と検索窓が表示されます。検索窓から今回連携するアプリを検索し、マイアプリ登録を進めます。

Zendesk

検索結果からアプリ名をクリックします。Zendeskで取得した値を入力する画面が表示されます。

  • アカウント名
    • 識別しやすい値を入力してください。メールアドレスなど、アカウントが識別できる値がおすすめです。
  • メールアドレス
  • APIトークン
    • 事前に取得したAPIトークンを入力します。

必須項目を入力して、「追加」ボタンをクリックすると、Zendeskのマイアプリ登録が完了します。
※Zendeskはチームプラン・サクセスプラン限定アプリです。現在、Zendeskのアプリは「チームプラン」または「サクセスプラン」でのみご利用いただけます。「フリープラン」や「ミニプラン」をご利用中の場合、設定されたフローボットのオペレーションやデータコネクトがエラーが発生する可能性があるため、ご注意ください。

Dify

検索結果からアプリ名をクリックします。連携に必要な値を入力する画面が表示されます。

  • アカウント名
    • 任意の値を入力してください(例: メールアドレスなど)。
  • アクセストークン
    • 事前に取得した値を入力します。

必須項目を入力して追加ボタンをクリックすると、Difyのマイアプリ登録が完了します。

Slack

検索窓からアプリ名を探します。ヒットしたアプリ名をクリックします。Slackのサインイン画面に移ります。

ご利用のワークスペースURLを入力し、続行するをクリック。YoomからSlackのアクセス許可リクエスト画面に移ります。

許可をクリックし、連携完了です。

ヘルプ:Slackのマイアプリ登録方法の詳細

Slack公式:ワークスペースの管理

ステップ2 Yoomのフローボットテンプレートをマイプロジェクトへコピーする

こちらのバナーをクリックします。

マイプロジェクトにテンプレートがコピーされます。マイプロジェクトは左のメニューバーからアクセスできます。

ステップ3 アプリトリガー「新しいチケットが作成されたら」

テンプレートの1つ目の工程をクリックします。

こちらでは、Zendeskで発行されたチケット情報を取得する設定を行います。

(1/2)連携アカウントとアクションを選択

この項目はすでに初期設定されています。

  • アプリトリガーのタイトル
  • アプリ
  • Zendeskと連携するアカウント情報
  • トリガーアクション

→次へをクリックします。

(2/2)アプリトリガーのAPI詳細設定

  • トリガーの起動間隔
    • フローボットの起動間隔を設定します。
    • 5分、10分、15分、30分、60分の中から選択できます。※ ご契約のプランによって、最短の起動間隔が異なります。
  • サブドメイン
    • URLの「.zendesk.com」より前の値が該当します。

→テストをクリックします。 →成功します。 以下の項目が取得できます。こちらは後のオペレーションで動的な値として利用します。

→保存するをクリックします。

ステップ4 アプリと連携する「メッセージを送信」

テンプレートの2つ目の工程をクリックします。

こちらでは、Difyに送信するプロンプト(指示文)の設定を行います。

(1/2)連携アカウントとアクションを選択

こちらは初期設定済みです。

  • アプリトリガーのタイトル
  • アプリ
  • Difyと連携するアカウント情報
  • トリガーアクション

→次へをクリックします。

(2/2)API接続設定

  • query
    • 顧客からのお問い合わせ内容を引用します。
    • 編集欄をクリックすると、Zendeskで取得したアウトプットが表示されます。事前設定で{{詳細}}のコードが埋め込まれていますが、他のコードを引用したカスタマイズが可能です。

  • user
    • 半角英数字で任意の識別子を設定します。
  • 変数
  • 必須ではありませんが、活用することでプロンプトや通知をより柔軟で効率的に設定できます。例えば「名前」や「日付」など、動的な情報をプロンプトに自動反映できるため、設定の手間を減らしつつ、ユーザーにぴったりの対応が可能になります。

→テストをクリックします。 →成功 Difyの回答案(返答内容)などが取得できます。

→保存するをクリックします。

ステップ5 アプリと連携する「メッセージを送信」

テンプレートの3つ目の工程をクリックします。

こちらではSlackに通知する定型文の設定を行います。

(1/2)連携アカウントとアクションを選択

こちらは初期設定済みです。

  • アプリトリガーのタイトル
  • アプリ
  • Slackと連携するアカウント情報
  • トリガーアクション

→次へをクリックします。

(2/2)API接続設定

  • チームID
    • 編集欄をクリックするとプルダウンが開き、連携したSlackのスペース名が表示されます。メッセージを送るスペースを選択すると、IDが引用されます。
  • チャンネルID
    • 編集欄をクリックすると、連携したSlackのアカウントからチャンネルの候補一覧が表示されます。該当のチャンネルを選択すると、自動でIDが引用されます。
  • メッセージ内容
  • 通知する定型文を作成します。
  • 編集欄をクリックすると、前の操作で取得した値を引用できます。実際に届いたZendeskの詳細コードを引用して、Difyの回答内容を投稿すると整合性を確認しやすいです。

→テストをクリックします。 →成功  

→保存するをクリックします。今回の工程は以上になります。

ステップ6 アプリトリガーをONにする

すべての工程が設定されると設定完了の画面が表示されます。

トリガーをONにしてフローボットを起動します。テンプレート左上のトグルで切り替えられます。

<span class="mark-yellow">プログラミング不要でフローボットの設定が完了しました。</span>今回使用したテンプレートは、こちらです。

もっと広がる!Difyの連携で実現する自動化の可能性を拡大する3つの事例

DifyはZendeskだけでなく、さまざまなビジネスツールとも連携し、幅広い自動化の可能性を提供します。以下に、その応用例を3つご紹介します。

1. Google フォームのデータをAIで即処理!初期対応をスピーディーに

Google フォームで集めた問い合わせ内容を自動的に取得し、AIが解析して回答案を作成します。この回答案はSlackに送信され、担当者が確認してそのまま活用可能です。この仕組みにより、問い合わせ内容の手動チェックにかかる時間が短縮され、顧客対応が迅速化します。

2.  Intercomでのチャット対応をAIがサポート 高精度な提案で満足度向上

Intercomを利用したチャット対応では、AIがメッセージを解析し、最適な回答案をオンタイムで作成します。この案はSlackに通知され、担当者は顧客に的確な返信ができます。AIによる提案力で、顧客ごとに最適な対応が可能になり、満足度が向上します。

3.   Slack内の問い合わせを自動応答で解決 チームの負担を軽減

Slack内で寄せられる問い合わせに対し、AIが自動的に回答を生成します。簡易な内容であればAIの解答案で対応し、複雑な案件については担当者がフォローする形に。この仕組みにより、チームメンバーは重要度の高いタスクに集中でき、顧客対応の質とチーム全体の生産性を同時に向上させられます。

まとめ

本記事では、プログラミング不要でZendesk、Dify、Slackを連携させる方法をご紹介しました。この自動化により、顧客対応のスピードや品質が向上し、チーム全体の作業効率も向上します。<span class="mark-yellow">直感的な操作で設定は簡単!すぐに始められるので、ぜひ導入を検討してみてください。</span>このフローボットのお試しは以下のバナーからご利用いただけます。

では、またお会いしましょう!

この記事を書いた人
k.hieda
Webプランナー・ディレクター歴10年目。Web制作会社勤務時代は、クライアントへ改修と運用プランの提案と制作進行がメインでした。現在はパラレルワーカーです。Yoomのコンテンツ事業部でブログの制作、個人事業では企業の外部広報案件を受けています。民泊を始めるのでルーチンワーク効率化の徹底を目指しています!
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Zendesk
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